1)本年度の最低賃金UP、各都道府県の動向を解説!
8月4日に厚労省中央審議会で今年の最低賃金引上げ額の目安を+63円を決定、これを受けて和歌山県は21日に11月から適用される県内最低賃金を+65円の1045円とするこを確認しました。
【速報】和歌山県、本年の最低賃金は+65円の1045円に!適用は11月から! – YMO
その後、他の都道府県の最低賃金額も徐々に判明しておりますが、今年の動向として以下の2点が挙げられます。
①厚労省の引上げ額+63円より大きく引上げ額を上乗せする県が続出している。以下、今回の引上げ額が+70円以上となった主な県です。もともと最低賃金額が平均よりも低かった東北、北陸、四国、九州の県が目立ちますね。

②新しい最低賃金の適用時期が遅くなる県が続出している。和歌山県の昨年の適用時期は10月であったが、今年の適用時期は11月となっている。また、秋田県、群馬県にいたっては、なんと来年の3月からの適用になった。
2)今後の都道府県ベースの支援策はどうなる?和歌山県は?
今回の大幅な最低賃金UPを受けて、各都道府県は自治体独自の支援策を今後検討していくものと予想します。既に石川県、秋田県では以下のとおり具体的な支援策を検討しているとのことです。
①秋田県は、改訂後の最低賃金以上に引き上げた中小企業等を対象に1事業所あたり50万円を限度として支援金の支給を検討する方針。(日経新聞より)秋田知事、中小向け緊急支援「1事業所50万円」検討 最低賃金上げで – 日本経済新聞
②石川県は、生産性の向上を後押しするためにITシステムの導入や従業員の研修などにかかる費用を最大100万円支援する制度を設ける。(日経新聞より)石川県の9月補正予算、賃上げ支援に10.5億円 業務効率化後押し – 日本経済新聞
あくまでも個人的な予想ですが、和歌山県においても最低賃金UPに伴う支援策を検討するのではないかと考えます。(それが秋田県のような支援金になるのか、石川県のような補助金になるのか不明ですが)具体的な支援策は今後和歌山県の補正予算に盛り込まれるかと予想します。
3)政府の支援策について
政府の支援策については経産省補助金、厚労省助成金について当ブログで何度も書いてきました。是非、下URLにある記事に再度目を通してみてください。