4月頃より各主要補助金の公募が開始されていますが、幾つかの補助金においては今年1回目公募の採択結果が公表されています。今後補助金へ申請される事業者にとっては、採択のハードルの高さを示す採択率等が気になるかと思いますので、簡単ですが既に公表されている採択結果をまとめてみました!ちなみに既に採択結果が公表されているのは、下表で赤い丸で囲んだ公募回になります。

1)ものづくり補助金の本年1回目公募の採択結果
1回目公募の採択結果は下表のとおり31.8%です。3社に1社が採択されたことになります。2年ほど前の公募回(15次、16次)に比べて採択率が大分下がってきています。

今月25日に締め切られた20次公募、そして次回公募である21次(申請締切10月24日)においても、19次と同じレベルの採択率(30%ちょっと)になるのではと予想します。採択されるためには、説得力のあるしっかりとした事業計画を作成することが重要です。下URLは補助金事務局が今までの採択結果を詳細に分析したものですが、事業計画書の作成時間、採択事業者の規模(従業員数)等大変興味深いものですので、是非見てみてください。
データポータル|ものづくり補助事業公式ホームページ ものづくり補助金総合サイト
2)本年のIT導入補助金、1回目、2回目公募の採択結果
以下、本年(2025年)と昨年(2024年)の1回目、2回目公募の採択結果を比較してみました。

一目瞭然ですが、今年に入り採択率が大幅に下落しております。インボイス枠にいたっては、昨年は申請不備がなければ、ほぼ採択されていましたが、本年は約50%の採択率になっています。(2社に1社が採択される)当補助金はITベンダー等との共同申請ですが、採択されるためには、ITベンダー等の申請パートナーと採択に向けて念入りに協議することが重要かと考えます。
3)本年の省力化投資補助金、1回目公募の採択結果
本年に新設された省力化投資補助金「一般型」の公募内容は、昨年のものづくり補助金「オーダーメイド枠」とほぼ同じです。故に以下、省力化投資補助金「一般型」の採択結果を、昨年のものづくり補助金「オーダーメイド枠」採択結果と比較して分析してみました。

省力化投資補助金「一般型」の補助上限額は1億円(従業員数101名以上のケース)と非常に高額です。このように補助金が高額にも関わらず、本年1回目の採択率は68%と非常に高い数字になりました。上の表にある通り、比較対象である昨年のものづくり補助金「オーダーメイド枠」の採択率よりもかなり高い数字です。一番の要因は当補助金の予算残高が非常に潤沢であることかなと推察しています。既に締め切られている2回目公募、及び次回3回目公募(8月29日締切)においても、同レベルの高い採択率が予想されるかと考えます。
当補助金は「オーダーメイド性のある多様な設備やシステムの導入」を支援するものですが、このような設備投資を検討している事業者にとっては狙い目の補助金です。是非申請をご検討ください。
もう一つの申請枠である「カタログ注文型」ですが、こちらは随時申請であり、採択結果は公表されていません。あくまでも推測ですが、予算額は潤沢と思われますので、申請に不備がなければ、ほぼ採択されるかと思います。
4)本年の事業承継・M&A補助金、1回目公募の採択結果
事業承継・M&A補助金の本年1回目公募は「専門家活用枠」のみの公募でしたが、以下採択結果になります。(中小企業庁HPからの抜粋)採択率は61%になります。

4)本年の大規模成長投資補助金、1回目公募の採択結果
当補助金は「投資規模10億円以上が対象」「補助上限額が50億円」の非常に高額な補助金です。以下、本年1回目公募の採択結果になります。

当補助金は昨年に新設されたものであり、初年度の1回目申請者数は736者と予想を超える多さだったかと思います。そのため競争も激しくなり、採択率は約15%と低い数字でした。本年の1回目公募では、申請者数が激減し229者となったため、採択率は約51%とジャンプアップしました。昨年1回目に比べれば、本年1回目公募の採択のハードルはかなり下がったことが推察されます。現在、今年2回目の公募が開始されております。(8月8日締切)採択のハードルは下がったとはいえ、超高額の補助金であることは変わりありませんので、採択されるためには綿密な準備、精緻で説得力のある事業計画書の作成が必須であることは変わりないかと考えます。