【速報】省力化投資補助金の採択結果が、初めて公表されました!その結果を解説してみます!

省力化投資補助金

公募が始って1年以上経つ省力化投資補助金ですが、申請者が非常に少ないこともあり採択結果がずっと公表されませんでした。先週19日、ようやく補助金事務局(中央会)が一年分の(カタログ注文型)採択結果、現状を公表しました。

①省力化投資補助金事務局の採択結果公表ページ:公募結果|中小企業省力化投資補助金

②事務局の採択結果分析資料:grant_adoption_summary_catalog.pdf

以下、今回の採択結果を解説しますが、予想通り申請者数は想定を大きく下回っているようです。政府は事業者に対して当補助金の活用をもっと促進したい考えですが、まだまだ人気に火がついていないのが現状です。補助対象となる省力化商品の登録がなかなか進んでいないことが理由ですが、今後事業者にとってより魅力的な商品がどんどん登録されることを期待したいですね!

1)カタログ注文型の申請者数、採択率の推移(24年7月~25年8月)

以下、申請者数(交付申請数)、採択者数(決定数)の推移になります。

  • 公募開始は昨年の6月末でしたが、本年2月までの申請者数が非常に少なかったことが分かります。(月平均で申請者数は100社以下)今年の3月頃から申請者数は徐々に増え始め、現時点の申請者数は250~300社/月ぐらいでしょう。それでも想定を大きく下回っており、補助金事務局も申請者数を伸ばすことで必死になっていると思われます。
  • 本年8月末の累計数は、申請者数が約1700社、採択者数が約1200社です。申請と採択の間にはタイムラグ(審査期間)がありますので一概には言えませんが、単純計算で採択率は約70%となります。個人的に採択率は90%ぐらいかと勘ぐってましたが、実際は70~80%と推定します。それでも高い採択率ですね。

2)業種別の補助金活用の現状

以下、上にある事務局分析資料からの抜粋ですが、業種別の採択者数は上から建設業、製造業、飲食サービス業の順となってます。建設業が多い理由は、「測量機(自動視準・自動追尾機能付き高機能トータルステーション)」のニーズが高かったからのようです。

3)実際にどのような省力化商品が採択されているのか?

  • 以下、現在までに採択された商品カテゴリのリストになります。(建設業者向け)測量機の採択数は520、全体の半分近くを占めてます。今のところ一番人気です。
  • 全部で40カテゴリが採択されてますが、現時点(9月17日)で商品カタログ(product_catalog.pdf)に登録されているカテゴリ数は104。半分以上のカテゴリの採択実績はありません。もっともっと事業者のニーズに合った人気のある魅力的な商品カテゴリの登録が必要かと考えます。
  • 詳細な情報として、事務局分析資料の7~10ページに「業種別の採択された商品カテゴリ」についての分析が載っています。ご興味のある方は是非目を通してみてください。

事業者におかれては、今一度最新の商品カタログ(product_catalog.pdf)へ目を通してみては如何でしょうか?今後導入したい商品があるかもしれません?

矢埜 幸男

矢埜 幸男

これまで幅広い分野で多くの和歌山県内事業者を支援してきました。特に、各種補助金の申請サポート、プレスリリース作成サポートにおいては、事業者のお役に立てると自信を持っております!

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矢埜 幸男

矢埜 幸男

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