今月は、来年出てくる経産省の主要補助金を色々配信してきましたが、本日は来年に拡充される厚労省の雇用関係助成金について書いてみます。今月、厚労省は「令和6年度補正予算案の主要施策集」(24hosei_20241129_01.pdf)を公表していますが、この中で以下2つの助成金を拡充するとしています。
1)業務改善助成金(最低賃金の引上げに向けた環境整備を支援)
- 当助成金については今まで何回も配信してきましたが、業務改善助成金とは「事業場内最低賃金を一定額以上(30円以上)引き上げる中小企業・小規模事業者に対し、その業務改善に要した経費の一部を助成する」ものであり、今月成立した補正予算に約300億円計上されています。下スライドをご覧ください。
- 来年10月の最低賃金改定では、和歌山県でも50円以上アップし、最低賃金が1000円を超えることは間違いありません。(現在の和歌山県最低賃金額は980円)
- 来年に最賃アップ要件を満たす事業者も多いかと思いますので、是非当助成金の活用をご検討ください。当助成金の詳細、及び申請方法については、右にある厚労省」HPをご覧ください。>>業務改善助成金|厚生労働省
2)両立支援等助成金
前回の配信で少しだけ触れましたが、当助成金は従業員の育児・介護等の両立を支援するものです。育児・介護関係で6つのコースが用意されていますが、来年は以下2つのコースが拡充されます。概要は下スライドのとおりです。
- 育休中の業務代替を行う周囲労働者への支援を行う「育休中等業務代替支援コース」
- 男性の育児休業取得促進に向けた「出生時両立支援コース」
当助成金の詳細情報、及び申請方法については、下URLにある厚労省HPをご覧ください。来年のものづくり補助金、及び新事業進出補助金においては、従業員の両立支援のためのアクションを策定する「一般事業主行動計画」の作成・公表が申請要件になっていますが、その際、当補助金の活用も視野に入れてはいかがでしょうか?
以上、来年拡充される2つの助成金を紹介しましたが、助成金の申請作業は結構煩雑だと聞いています。場合によっては、申請を代行できる社労士さんの活用を勧めます。