岸田政権「骨太の方針2022」骨子案、及び今後の事業者支援の方向性について

経営知識

政府は16日、経済財政諮問会議を開き、6月までに策定する「骨太の方針2022」の骨子案を公表しました。(>>https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2022/0516/shiryo_03.pdf

この骨子案では、「人」「科学技術・イノベーション」「スタートアップ」「グリーン」「デジタル」の5分野に重点投資することで、成長と分配の好循環による新しい資本主義の実現するとしています。下は骨子案からの抜粋です。

この骨子案と(先日記事にした)「新しい資本主義実現会議」でのアウトプットをベースに、政府は秋ごろに再度新しい経済対策を取りまとめることになるかと推察します。(その財源確保のために、新たに補正予算を組むことになるのでしょうね?)

本日は、骨子案の中の重点投資5分野について事業者支援策(補助金、助成金)と絡めて少し私見を述べたいと思います。

1)人への投資

政府は既に「人への投資を抜本的に強化するための3年間で4,000億円規模の施策パッケージ」を決めております。(https://www.kantei.go.jp/jp/headline/seisaku_kishida/humancapital_package.html

その一環として、厚労省は事業者・従業員へのアンケート調査結果を踏まえ、人材開発支援助成金に「人への投資促進コース」を今年4月に新設しました。詳しくは下URLにある厚労省資料をご覧ください。

①「人への投資促進コース」PRチラシ>>https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000935260.pdf

②「人への投資促進コース」の説明資料>>https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000923165.pdf

先日、茂木幹事長から「(人への投資は)5年間で1兆円に広げていい」という発言があったようですが、デジタル分野を中心に従業員の学び直し等の事業者支援は拡充される方向かと考えます。近年、大企業は自力で従業員教育等の人への投資をかなり積極的に行いっている印象です。中小事業者においても人への投資は必ず必要になってくるかと考えます。その際は是非当助成金等の国の支援策を活用いただければと思います。

最後に、和歌山県も「人への投資」での事業者支援を行ってますので、以下最近の支援事業を紹介しておきます!

①『第1期わかやま生産性向上スクール』受講生募集:https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/061000/d00201602.html

②(参考情報として)デジタル経営診断:https://digital-wakayama.com/

2)イノベーション、デジタル(DX)、グリーン(GX)について

皆さまご承知のとおり、政府の成長戦略においては「イノベーション」「デジタル」「グリーン」「カーボンニュートラル」が大きなキーワードになっています。経産省の主要補助金においても、本年度より「グリーン枠」「デジタル枠」などが新設されておりますが、今後「デジタル化」「グリーン」「カーボンニュートラル」関連の事業者支援策は強化・拡充されることになるかと予想します。

その第一弾として経産省は、中小企業のグリーン・デジタル投資を促進する目的で以下の支援パッケージを既に公表しています。

「中小企業グリーン・デジタル投資加速化パッケージ」                             >>https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/yosan/2021/1224/003_green-digital.pdf

矢埜 幸男

矢埜 幸男

これまで幅広い分野で多くの和歌山県内事業者を支援してきました。特に、各種補助金の申請サポート、プレスリリース作成サポートにおいては、事業者のお役に立てると自信を持っております!

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矢埜 幸男

矢埜 幸男

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